みちすがら

寄り道、近道、回り道

エッセイ

「別の人の彼女になったんだろうな」 wacci

1年前に提出された楽曲ではあるけれど、おそらくまだ多くの人に聴かれているらしいwacciというグループの「別の人の彼女になったよ」という歌がある。 YouTubeでは色々な人がこの曲をカバーしていて、僕がこの曲を知ったきっかけになったのも、そうした動画…

「JOKER」という映画(見たわけではない)

僕はジョーカーを見たわけではないのですけれど、犯罪行為について社会的な要因に目を配りつつ描くというのは基本的に望ましいことだと思っています。なぜなら、犯罪に対して、あいつは根っこが悪人だから悪いことをしてしまうんだというような本質主義的な…

国際教養大学―就職予備校から「就職予備校」へ

最近、教育と仕事の接続に関する本を読んでみているのですが、とても面白いです。何でしょうか、痒い所に手が届くというか。なんというか、アクション映画を観ているかのような爽快感があります。 そんな中で、「就職活動」や「働く」ということ、「学校と仕…

なぜ、大学での学問は空虚なのか

これは僕の私見であって、異論はいくらでも認めるのだが、僕は大学での学問が多くの人にとって空虚なものであると半ば決めつけている。なぜ僕がそんな風に決めつけるのか、それをここでは書いていきたい。 文部科学省の資料を見てみると平成25年の時点で、18…

さよならのあとの後悔

遅くまでゲームをしてしまった夜、自分自身に呆れながら部屋を出てリビングに行くと、我が家の小さな家族、ダックスフントの彼が寂しそうに上目がちな視線を僕に送っていた。早く寝なければいけないはずなのに、どうにも放っておけなくて、近づいて体を撫で…

ゆっくりとかわっていくこと

短時間で大きな変化を起こすためには、それだけ大きな力が必要だ、ということはこの世界では一つの道理です。化学変化でも、物理の運動でも、速くて大きな変化や運動にはそれだけ大きなエネルギーが要求されます。 それは特別なことでは全くなく、きっと世の…

バラバラな心

生きる意味って何だろうか。人生の目的って何だろうか。最近は、ふとした時に突然と自分を襲うそうした疑問におびえながら一日一日を生きている。前は、そんな風に考えることはなかったのに、最近は未来を思うことがとても怖く思える。どうしてだろう。何を…

卒業写真

少し前に、自分が書いた文章を見つけました。その時の自分は「卒業写真」という歌を聴いて思ったことを書いたみたいでした。 以下、その文章です。 今日は、YouTubeにアップされていた、松任谷由実さんの卒業写真をふときく機会があり、素朴に感動して何度も…

カチ、カチ、カチ

カチ、カチ、カチ。 時計の秒針が時間の流れを知らせてくれる。 一秒一秒、その音がするたびに喉と胸の間を少しずつ締め付けられているような、そんな苦しみがやってくる。その音は、僕が何をしていようと残酷に時間は通り過ぎていくという単純な事実を僕に…

昔の手帳に書かれたこと

去年の手帳を見つけました。 「あぁ、せっかく買ったけどあんまり上手に使えなかったなぁ」なんて想いながら手帳を開いてみると、白紙のページが多いのですが、その中に1ページ、紙の上の枠とかを一切無視して書きなぐられている言葉がありました。 過去の自…

買ったけれど使っていないもの

買ったものは使わなければいけない。使わないのはもったいない。買った本は読まなければいけない。読まないのはもったいない。 今まで、普通にそう思っていたけれど、きっと必ずしもそうではない。例えば、僕は大学に入学する時、父に入学祝いにギターを買っ…

OLLIE

特に深い理由はないけれど、少し前にスケートボードを始めた。 スケートボードをやってみて、このスポーツはただ板に乗るだけではなく、いろんな技があることを知った。 中でも、初心者がまず練習をする基本中の基本がオーリー。技の名前からは全く想像でき…