みちすがら

寄り道、近道、回り道

ボロボロの心にしみる小さな反抗

毎日生きていても、そんなにいいことはない。
良いことばかりの人生なんてきっと嘘だろうから、きっとちゃんと生きているからこんなに苦しいんだと思う。
だから、いいことがないことは構わない。仕方ないと思う。

でも、やっぱり苦しいことには変わらない。
「仕方ない」と思えても、「ちゃんと生きている証拠」と意味づけられても苦しいものは苦しい。

少し前の自分には、こんなに苦しんでいるんだという話をすれば、信仰心がないからだとか、祈ればよくなるだとかそんなことを言ってくる人しか周りにいなかったから、自分の中に苦しさは溜めておくしかなかった。
だけど、今は周りに苦しいと伝えることができる人が何人かいてくれる。
それが自分にとっては大きな救いだと思う。

さっき、自分を認めてくれない社会に腹が立って、小さな反抗をしてみた。
社会が自分を認めてくれないのは、自分が大したことがない人間だからであって社会は何も悪くない。
身の程くらいはわかっているつもりだから、これは自分勝手な逆恨みなのだ。
だけど、ちょっとくらい反抗したっていいじゃないか。
自分しか気づかないような小さな反抗くらい。

そんな気持ちで、深夜の道路の真ん中を歩いてみた。
しかも、ちゃんと接近してくる車に気づけるように、右側通行を守りながら。
本当に小さな反抗で、改めて書いてみると、少し笑える。

でも、それでも、こんなに小さな反抗でも、すごく気持ちよかった。
イヤホンから流れてくるエレカシがすごく心地よくって。
小さな声で「さぁ、がんばろうぜ」なんて口ずさんだりしてた。

明日もきっといいことなんて全然ない。
でも、別に構わない。
とりあえず、明日もがんばってみる。
きっと、いっぱいさぼってしまうんだろうけど、自分なりにやってみる。

「さぁ、がんばろうぜ」